ひろき 様

at 2005 06/26 13:26 編集

No.200
 
夜の装い
 

 
川の流れの音
風に葉をゆらす柳の木々
足元を照らす、柔らかい提灯の灯り
遠くより流れてくる三味線の調べ
並んでるお茶屋からもれる灯り
静かな声で語りかけてくる君
何もかもが色っぽく俺の心をくすぐる
 
昼の装いを脱ぎ捨て
寝間で見る女性のようにしどけなくやさしい
 
静かな夜に衣擦れの音と
歩を進める下駄の音
 
俺を見上げる悩ましい眼差し
繋ぐ手を引き寄せ
腕に捕らえる
 
風に揺れる髪に軽く唇を落とす
この穏やかで熱いひと時に
感謝を込めて
 
 
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オルフェの返し詩
 
加茂の河原で
 

 
都の夕暮れ
 加茂の河原
 
川面に映る
 街の灯り
 
隣に座った
 浴衣姿の君
 
嬉しいんだね?
 優しく微笑んで
 
 
あぁ!だけど
 私の心は辛い
 
告げられないよ
 とても無理だよ
 
春にはここを
 去るなんてこと
 
幸せな君を
 壊してまでも
 
言えない・・・
 
言えない・・・
 
どうしても今は
 
幸せな君に
 なぜ言えるだろう!
 
 
疼く想いを
 胸に留め
 
いつになく
 言葉少なに
 
都の夏の日は
 静かに暮れゆく



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