オルフェ〜JIJI 様

at 2006 08/07 13:06 編集

No.525
 
タンゴ
 
 
タンゴは場末の酒場で生まれた
 
港町ブエノスアイレス
 
世界を旅する船乗りたちが
 
ひと時の楽しみ求め
 
様々な踊りを持ち込んだ
 

タンゴは娼婦の館で生まれた
 
だが 躍り子たちは娼婦ではない
 
荒くれ水夫たちを相手に

踊りの技に生活を懸け

真剣勝負を挑む日々


研鑽を積むその店の名も

「ラ・アカデミア」(意味は学校)

売れっ子には行列が出来

夜を徹して稼ぎ続ける

タンゴは場末の酒場で生まれた


恋に擬した夜毎の戦い

技に劣る不人気の末

声も掛からぬ壁の花には

やがて悲しい運命が待つ

タンゴは娼婦の館で生まれた
 
 


       orfe


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JIJI 様の返し詩


今でこそ、華やかなイメージのタンゴ。

生活のために、
全身全霊を打ち込み踊り続けた女達。

花形。

同じ努力をしても、
咲く事の出来ない壁の花。

同じ花でも、天と地ほどの差。

コレも運命か?
精霊達に守られるもの
見放されるもの。

自分の意志だけでは、
どうにもならないこと。

それは、
命懸けでは無かったという事なのか?


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オルフェの返し詩

咲けぬ花とタンゴ教師


  今 咲かねば明日はないと

  識ってもなほ 咲けぬ花

  壁に凭れて遠めで眺め

  溜息混じりに認めることは

  咲く花の持てる資質


  咲けぬ花も教師に縋るが

  信じる振りで事を濁せば

  彼と 己の才とを裏切り

  浴びせられる愛の怒号も

  ただ転落の歩を早めるのみ


  不憫に思い 手を貸す教師にも

  こうなれば成す術もない


  酒場に住む精霊たちは

  恋以上に容赦しない

  そのことを識る教師は悩むが

  ここの掟は変えられぬ

  風 呼べぬなら遂には見放す

  後はお定まりの運命が待つ


  タンゴは赤と黒の世界

  タンゴの花は戦いの色

  その花の赤は血の色

  すぐ後ろに黒い死が待つ



         orfe