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オルフェ〜寝言堂 様

at 2007 03/22 00:14 編集

No.680
 
奇跡の「愛の賛歌」
 

ある正月のこと

一人の生徒が
(彼はまだ弟子ではない)

「春 姉ちゃんの結婚式で
 飛び切りのを何か弾きたい!」 と言った

この男
前年のステージでは

期待を見事に裏切りつつも
トークで場内爆笑を浚った

物怖じしないだけが採り得
そんなとぼけた奴だった

しかしコヤツに弾けるもので
結婚式でとなるとどうかな?

酒一本で引き受けて
「愛の賛歌」を編曲した

易しく作ったつもりでも
やはりかなりなものにはなった

私は言った
「君には99%無理だろうけど
 1%に賭けてみる?」

彼は必死で頑張った
だが 所詮は初心者だった

春を待たずに彼は引越し
私の下を離れていった

彼が記憶に霞む頃
それは或る春の日のこと

彼は不意に訪れた
手にビデオと酒を携え

彼の顔は喜色満面
私は式での首尾が不安

さっそく酒を酌み交わしつつ
ふたりで式のビデオを見た

正直 私は驚いた
その演奏は奇跡に思えた

相変わらずミスだらけだが
それが趣向に聞こえる不思議!

不具合をものともせず弾く
痛いほどに伝わる愛

会場中にそれは広がり
司会が小躍りさえしている!

姉を思うコケの一念
想いの矢は真っ直ぐ射られた

実力的には全く貧弱
テンポすら安定せぬが

それでも彼は奇跡を起こせた
異界の神秘を呼び出せたのだ

彼は初心者
だが Musaは彼にも降りた


 
 
       orfe


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寝言堂 様の返し詩


想いの強さ、
ハートの強さ。
最後は、それ!
だから面白い。
自分もいつか・・・。